トレンドマイクロが損害内容を発表

トレンドマイクロが損害内容を発表した。
☆全ユーザのサポート1ヶ月無料で延長
☆最大8500円の復旧費用負担


個人ユーザーに対しては3種類の補償を行なう。まず、障害が発生した4月23日時点で「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」および「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」のウイルスバスタークラブ会員契約が有効だった全ユーザーを対象に、ソフトの契約期間を無償で1カ月延長する。こちらの手続きは、トレンドマイクロ側が行なうため、ユーザー側の申請は不要だ。

 また、障害からPCを復旧させるために専門業者などに依頼して、すでに作業もしくは支払いを終えているユーザーに対しては、1シリアルあたり8,500円を上限とした復旧作業の実費を負担する。申請時には復旧作業を依頼したことを証明する領収書を提出しなければならない。なお、8,500円を上限としたことについてトレンドマイクロでは「社内で様々な側面から検討した結果」とコメントしている。

 このほか、ユーザー自身でPCの復旧を行なった場合、もしくは専門業者に復旧を依頼したものの領収書を紛失してしまった場合については、ソフトの契約期間を無償で3カ月延長することで対応する。

 トレンドマイクロでは復旧費用などに関する問い合わせ窓口として、「トレンドマイクロ復旧費用ご相談窓口」(個人・法人共通0120-182-911)を5月9日午前9時に設置する。受付時間は9時から20時(土日祝祭日含む)まで。

 なお、「ウイルスバスター 月額版」を利用しているユーザーについては、後日メールで対応内容を連絡するとしている。

 また、法人ユーザーに対しては、4月23日時点で「ウイルスバスター コーポレートエディション」「ServerProtect」「Trend Micro Client/Server Security」「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」および「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」のサポートサービスを受けていた企業を対象に、契約期間を無償で1カ月延長する。復旧費用については、個別対応するとしている。

朝日新聞より)

対法人の被害総額はこれから取りまとめられ、トレンドマイクロ間で交渉に入るものと思われる。この問題が完全に治まるのにはまだ長い時間を要することは間違いないようだ。