HSBC、10万件/日のウイルス攻撃よりもフィッシングは深刻である

世界でも最大規模である銀行、HSBC
同社幹部がロンドンで開催中のe-Crime Congressの講演に招かれ、壇上でこのようなことを述べていたという。

同社が抱える顧客は1890万人。これらの会員に電子メールによるフィッシング攻撃にあうことがウイルス攻撃より深刻であると考えているとのこと。「顧客はもはや金融機関からの電子メールが本物かどうかを顧客が確信できない状況に陥っている」という認識を持っている。

顧客の数があまりにも多い。それに会員のメールアドレスが盗まれた際には懸念されている事項が発生する可能性は高い。フィッシングを阻止する対策を取らなければ、HSBCによる被害も大変大きいものになるということが容易に想像できる。

※実際にUFJ銀行みずほ銀行シティバンクの顧客を狙って電子メール経由でのフィッシング攻撃が発生した。被害はまだ出ていないということだが、一般の顧客にとってフィッシングの有無を判別することは難しい状況になりつつある。