既に64bitWindows用のウイルスは存在していた

CNETより


ウイルス製作者は、64bit Windows内のファイルに影響を与える初のウイルス
を解き放ったと、アンチウイルス企業の米Symantecが8月23日に報告した。

「W64.Shruggle」とSymantecによって命名された同ウイルスは、おもに64bit
環境での感染状況をテストする実験的なプログラムだとみられ、積極的な拡大
には至っていないと、Symantecのセキュリティ部門でシニアディレクターを務
めるAlfred Hugerは述べている。

「これに関して最も興味深いのは、ウイルス製作者がすでに64bit環境向けの
開発を行っていることだ」と同氏は話す。

Symantecでは、同社が監視を続けている、あるアンチウイルスニュースグループ
からウイルスのコピーを入手したと、Hugerは報告している。同ウイルスは、
たとえインターネット上に解き放たれたとしても、広がることはないだろうと
同氏は付け加える。なぜなら、ウイルスが感染すべき64bit Windows自体が、
まだMicrosoftからリリースされていないからだ。一部の開発者が64bit拡張環
境上でのプログラミングを試みている状態だが、同環境は依然テスト下にある。
同ウイルスは、多くのユーザーが利用するWindows 2000やXPなどの32bit環境
上では動作しない。

「今回のウイルスは将来向けのものだろう。そう、64bit Windowsがベータ版
として登場してきたときだ」とHugerは述べている。