政府のアクセス規制ゆるまず、中国のインターネット事情

中国政府は、文化大革命以来見られなかったほど、強力に情報の流れを統制しようと必死なのか。メディア統制を図っている大国家ではこんな事情があるようだ。
「とりわけインターネットの発達が世界を結び続けている中、同国の情報統制システムはテクノロジの急速な変化にうまく対応している」


ONI −ハーバード大学 (米国)、トロント大学 (カナダ)、ケンブリッジ大学 (イギリス) の3校が行なっている共同プロジェクトによると、14日に発表した報告書には、次のような記述がある。「中国のインターネット フィルタリング体制は、その種のものとしては世界で最も洗練されたものだ」 と報告されていた。

中国は、世界一人口が多く、インターネットユーザーもアメリカに次ぎ世界で2番目に多い。ONI の調査では、同国政府が「制限対象情報」の流れを取り締まるために、ありとあらゆる手段をとっていることが明らかになった。

同調査によると、政府はフィルタリングを主に同国のネットワークのバックボーンレベルで行なっており、プロバイダもそれぞれ独自の規制システムを実装しているという。

ONI の報告書は、中国の「フィルタリング体制」について、他の国々のシステムと違い、極めて多数のポイントで統制を行なっていると述べるとともに、動的な性格を持ち、「時とともに手法を様々に変化させている」とも説明する。

そして、「中国のフィルタリング体制は、広く行き渡り、精巧かつ効果的だ」と述べている。

ONI の調査は、ポルノや宗教的なコンテンツ、および政治的な反対意見など、中国政府当局にとって「扱いに注意を要する」広範なコンテンツへのアクセス防止のために同国政府が行なっている対策も実際に確認した。

しかし、報道のプロパガンダ体制は続いている。そして日本は今その被害にあっている状況。